諏訪森だより

特定非営利活動法人浜寺諏訪森を考える会

南海本線(堺市)連続立体交差事業

1. 南海本線の連続立体交差事業の推移

連続立体交差風景

南海本線は難波から和歌山市駅までの64.2kmを運行しています。この路線は戦前は難波から天下茶屋付近までが高架になっていましたが、戦後に連続立体交差事業が進んで、平成22年現在では、難波から石津川までの全線と岸和田市内、泉佐野市内の高架工事が完成し、さらに高石市内と泉大津市内の工事が進行中です。 堺市内で残っている石津川・羽衣間の連続立体交差事業は平成18年11月に事業認可が下りて、平成30年に完工する予定になっています。

2. 南海本線(堺市)連続立体交差事業 (石津川・羽衣間)

連立堺市内区間

平成18年4月に堺市が制令指定都市に移行しましましたので、堺市内の連続立体交差事業は堺市が事業主体となり、南海電気鉄道と協力して事業を遂行することになりました。 この事業区間は、石津川の南岸から高石市羽衣の手前までの区間で、両端のアプローチを含むと工事区間は約2.7kmになります。

この区間には踏切が7箇所あり、道路交通の渋滞や踏切事故の危険があります。特に臨海工業地帯に通じる常磐浜寺線は阪堺線と南海本線の踏切、および府道204号・堺阪南線との交差点が近接しているので特に朝夕の渋滞が激しくなっています。また、諏訪ノ森駅前の踏切は、上りと下りの駅の中間にあるので、朝のラッシュアワーには開かずの踏切状態になり、電車に乗り遅れるのを嫌って無理に渡る人がいて、人身事故も発生しています。

このような問題に対して、鉄道の高架化は、安全の確保と、駅前広場や周辺道路の整備による、まちの生活環境の改善をもたらすものとして期待されています。 ところが、この区間には、諏訪ノ森駅と浜寺公園駅があり、高架駅になります。そのとき、現在の登録有形文化財の駅舎がどうなるのかについて、地元の関心が集まっていました。

3. 事業計画の決定と事業認可

説明された計画によると、現在の諏訪ノ森駅舎の場所は、新しくできる高架駅にほぼ占拠されることになります。新駅の計画説明図には現駅舎の姿はありませんでした。

高架工事は鉄道の運行を継続しながら行われますので、最初に仮線が敷設されます。計画では現在の上り線の西側に仮線を敷設することになっています。仮線が完成すると、上り線がそこに移り、現在の上り線は下り線の運行に使われます。そうすると、下り線の場所が空いてきますので、その空間を使って高架工事が施工されます。 新しくつくられる仮線が、現在使っている駅舎のところを通るので、事業計画では、仮駅を造って、いままで使っていた駅舎を取り壊すことになりました。

すでに高架工事が完成している石津川駅や湊駅などの付近の各駅では、それまで使われていた駅舎は完全に取り壊され、人々の記憶からも消え去っています。しかし、諏訪ノ森駅と浜寺公園駅の駅舎は、ともに国の登録有形文化財ですので、その取り扱いに特別の配慮が必要だという認識がありました。 現在の駅舎はどうなるのか、保存することができるのか、その場合、どの場所で保存するのが良いのかなどについて、関心が深まってきました。

4. 高架工事と駅舎

最初の計画図

説明された計画によると、現在の諏訪ノ森駅舎の場所は、新しくできる高架駅にほぼ占拠されることになります。新駅の計画説明図には現駅舎の姿はありませんでした。

高架工事は鉄道の運行を継続しながら行われますので、最初に仮線が敷設されます。計画では現在の上り線の西側に仮線を敷設することになっています。仮線が完成すると、上り線がそこに移り、現在の上り線は下り線の運行に使われます。そうすると、下り線の場所が空いてきますので、その空間を使って高架工事が施工されます。

新しくつくられる仮線が、現在使っている駅舎のところを通るので、事業計画では、仮駅を造って、いままで使っていた駅舎を取り壊すことになりました。

すでに高架工事が完成している石津川駅や湊駅などの付近の各駅では、それまで使われていた駅舎は完全に取り壊され、人々の記憶からも消え去っています。しかし、諏訪ノ森駅と浜寺公園駅の駅舎は、ともに国の登録有形文化財ですので、その取り扱いに特別の配慮が必要だという認識がありました。 現在の駅舎はどうなるのか、保存することができるのか、その場合、どの場所で保存するのが良いのかなどについて、関心が深まってきました。

5. 連立工事の準備期間

工事の工程表

この事業では、電車の運行を妨げないようにしながら、高架工事を行います。広い空き地があれば、そこに高架路線を建設して完成後に切り替えればいいのですが、限られた土地の幅の中での工事になります。

そのために、仮線を敷設して、取りあえず上り線をそちらに移します。そのとき、仮線は今使っている駅舎のところを通りますので、仮駅も必要になります。仮駅や仮線を作るための用地買収が進行しています。 このような準備期間の工程表は次のようになっています。

6. 駅前広場の整備

駅前広場の状況1

駅前に交通広場が作られ、駅から西に向かう道路が広くなります。 この道路の北側はイオン・プラザが平成21年6月に新装開店しています。 平成23年1月に南側の北野医院が改築されて立派なビルになりました。ビルの前面には道路予定地が広く取られていますので、駅前からの見通しが変わりました。

写真の正面右手にあるベルメゾン諏訪森の撤去も予定されています。ここには駅前広場ができますので、将来は正面に高架駅が見えるようになります。 駅前広場のところには仮駅が作られ、その横には現駅舎が仮移設されます。

7. 用地買収の進行状況

用地買収

仮線用地の買収は、工事が先行する西側区間では70パーセントが完了しているそうです。上り駅の裏側のところはまだ交渉中のようですが、駅から北側の区間では、緑色の金網にかこまれた買収済み用地が広がっています。

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